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真理に生きる(実践スピリチュアリズム)

~ 感謝の中で、毎日を現実的に生きていくこと。毎日の丁寧な営みを。 ~

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被爆のマリア(the "Bombed" Maria)

被爆のマリア
被爆のマリア
被爆前の聖母マリア像
被爆前の聖母マリア像
(浦上天主堂直売のポストカードより)

 少し記事にするのが遅くなりましたが、私は2009年8月9日に初めて長崎の地を訪れました。熱い夏の日でした。今年も平和祈念式典が執り行われ、64年前に投下された原子爆弾による多くの犠牲者を偲び、黙祷が捧げられました。被爆者とそのご家族の心の傷は深く、核兵器のない平和な世界を切に願う心の叫びが痛いほど伝わってまいりました。事実として知ってはいても、実際に訪れたことで戦争の爪痕を強烈に実感しました。何故このようなことになってしまったのか、人間とはかくも愚かなことをしてしまう生き物なのかと、改めて罪深い人間の非業というものを思い知らされたように思います。いたたまれない心境の中で各地をつぶさに見て回りましたが、滞在中に私が最も心を打たれたのは「被爆のマリア」でした。


 1945年8月9日11時2分、高度9000メートルから投下された原子爆弾は、上空500メートルで炸裂し、表面温度9000度に達した半径200メートルの火球が強烈な熱線と放射能、爆風で長崎を襲い、人々を無差別に殺戮しました。多くの人が即死し、直後に発生した火災で亡くなる人も少なくなく、その後も放射能障害による死者が後を絶ちませんでした。
 爆心地から500メートルの浦上天主堂も一瞬のうちに瓦礫の山と化し、夜になると炎上しました。長い間、人々に親しまれ、愛されてきた聖母マリア像(右下)も、原爆で崩壊した教会と共に破壊・消失したと思われていました。しかしその後、奇跡的に顔の部分だけが変わり果てた姿で発見されたのです。右頬は原爆の火で黒く焼け、彩色は取れ、清く澄んだ優しい輝きに包まれていた目は空洞のまま憂いを漂わせています。かくも痛ましく傷つきながらも、人類の平和と救いの「仲介者」であろうとする被爆のマリアの姿が、見る人の心を打つのです。

参考:「被爆のマリアに捧げる賛歌 解説」上智大学教授 長島 正

 浦上天主堂の小聖堂は、普段はカトリックの敬虔な信徒しか入ることができません。観光客は大聖堂のみ、それも遠くから拝見することしかできないのです。なぜなら、やはり軽い気持ちで訪れることは祈りの邪魔になるからです。私も最初は同様の扱いでしたが、受付のお祖父さんと気持ちを交わすうちに、私に対して「小聖堂の方へどうぞ。静かな祈りの時間としてお使いください。」と仰ってくださいました。小聖堂にはご年配の方が2名ほどいらっしゃいました。私はそこに1~2時間ほどいたでしょうか、物音一つない静寂のひとときを過ごさせていただきました。傷ついたマリア様を目の前にして統一を行い、平和をお祈りしました。そして、戦争を無くすにはまず一人一人の心の中の戦争をなくすこと、まず私から"争うこと"を放棄し、私の命の時間を少しずつ自分以外のことのために使っていくことを誓ってまいりました。
 その後、売店でお年を召したシスターとお話させていただいたのですが、とても謙虚で感じの良い方でした。別れ際に「あなた様の目的地までのご無事をお祈りしております」と言ってくださり、私はとても心が温かくなりました。
 訪れてみて、やはり浦上天主堂は特別な場所の一つだと思いました。一般の教会はキリスト教徒でなければ立ち寄ることはないものですが、原爆が投下された地に復興されたこの教会は、宗教の枠を超え、共に平和のために思いを一つにする場所だと感じました。いつかまた訪れたいと思っています。

被爆のマリアに捧げる賛歌CD「被爆のマリアに捧げる賛歌(アヴェマリア)
   長崎から世界に送る平和のメッセージ   」(※コチラで試聴できます
(2001年制作)
[作曲]エリック・コロン(第二次世界大戦の激戦地であったベルギーで幼少時代を過ごす)
[歌]カメラータ神戸(阪神淡路大震災で結成された声楽グループ)
[定価]1,000円、[購入方法]浦上天主堂で直接購入、またはカメラータ神戸にメール注文

※傷ついた人、苦しむ人、孤独な人の傍らに留まり、「あなたを決して独りにはしません」と語り、「無実な人をこれ以上傷つけないで下さい」と身を以って語りかけるマリアの憂いが晴れる日の平和の訪れに向かって、この賛歌は長崎から世界に歌い、呼びかけています。

長崎グラウンドゼロ
長崎のグラウンド・ゼロ

■グラウンド・ゼロ
 原爆落下中心地公園内に、爆心地を指し示すモニュメントがあります。ここには多くの方が赴き、花や水を捧げたり手を合わせたりしています。私は長崎滞在中、内観の時間として、できる限りここで過ごしました。ずっとモニュメントが遠目に見えるベンチに座っていました。目を閉じて一人静かに自然の中に身を委ねていますと、雑念がなくなります。そして爆心地を目の前に、何度も誓いの確認をいたしました。
 また、この公園内で写真撮影をしていた時には、ふいに大学生の女の子たちに「戦争と平和」についてインタビューされました。「ここに来てみて改めて感じたことは何ですか?」、「『平和』をそれ以外の言葉で表現するとしたら何ですか?」などの真剣なやりとりが続き、私にとっても貴重な体験になりました。彼女たちはインカレで作る集まりとのことでしたが、若者たちが関心を持ち、自主的に取組みを行っていることに嬉しく思いました。
メッセージ

ここに、「被爆者 渡辺千恵子」さんの言葉があります。私にとってはとても印象深かったので、撮影させていただきました。この方の思いをしっかりと胸に刻んでおきたいと思います。

■戦争体験を受け継ぐ
 現在、日本で戦争を経験しているのは祖父母の世代だけであり、64年が経った今、私たちはどこか「平和ボケ」してしまっている気がします。「平和」の上にあぐらをかいていては、いつかまた歴史を繰り返すことにもなりかねません。人間が過去に犯した闇の部分を知っておくことは、同じ過ちを繰り返さないために必要なことだと思います。ただ、被爆しながらも懸命に生き抜いてこられた方々が高齢となり、段々と戦争体験を語り継ぐ人たちが少なくなりつつあります。そんな状況を考慮して製作されたスティーヴン・オカザキ監督のこれらの映画には、高齢となった被爆者からの貴重なインタビューや原爆がもたらした悲劇がリアルに映像として納められています。是非一度、ご鑑賞ください。
ヒロシマナガサキ [DVD]   マッシュルーム・クラブ [DVD]
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(2008/03/28)
スティーヴン・オカザキ監督
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(2008/03/03)
スティーヴン・オカザキ監督
中沢啓治(はだしのゲン作者)
佐伯敏子

■核軍縮への取組み、核のない世界へ
 核兵器という"恐怖"でもって、国同士の均衡が保たれているのは本来おかしなことだと思います。またそれが故に、核を保有しているかどうかで国際政治の発言力は大きく異なるので、様々な国が核保有にやっきになっているという現状があります。
 そして更に私が問題と感じているのは、毎年、各国で行われている核実験です。旧ソ連ではかつて、国民を原爆の人体実験として使った酷い過去がありました。また、そうでなくても人間が住んでいない地域(海や砂漠など)での実験によって、そこに生息する動植物・鉱物たちを死滅させています。最近は地下核実験が多くなりましたが、それでも地中に住む生物を根絶やしにしてしまっています。地球(自然界)があるからこそ人間が初めて住むことができています。しかし人間がそのエゴのためだけに、地球を思い通りにしていいのでしょうか。思い上がりもいいところではありませんか。このまま進んでいけば、いつか私たちは連帯責任として、その代償を払わなければならないでしょう。私は関係ないでは済まされないと思います。今はまだ自然が豊かかもしれない。しかし私たちの孫の代、そのまた孫の代の世界はどうなっているでしょうか。そういった先々のことも踏まえて考えていかなければならないと思います。個人や国などの様々なレベルで、捨てるべき”(執着などの)心”や"(不要な)物"はたくさんあるのではないでしょうか。
 ただ今年は朗報もありました。多くの方がご存じの通り、プラハにおけるオバマ大統領の演説で、核軍縮に向けて大きな一歩を踏み出しました。広島・長崎でもそのことが大きく報じられており、「オバマ大統領には是非、近い将来この地を訪れていただきたい」と話しておられました。
 核のない世界への道は容易ではありません。しかし、どれだけ時間がかかったとしても決して希望を捨てず、色々な面から協力していきたいと思います。
あの日のある少女の手記から
(長崎平和祈念公園)

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Comment

NoTitle 

私は「平和ボケ」結構という考えです。日常生活で常に戦争を意識することはあまり健全だとは思えません。
それと原爆に関しては、一部の権力者の「蛮行」であり決して一般市民の総意ではありません。そういう意味で私は無力感に襲われます。
オバマの発言は歴史的なことですが、一番の核保有国である大統領がそう言っても、広島や長崎へ来ても実際に自国の核を無くしたり減らしたりしなければ「パフォーマンス」で終わってしまいかねません。
それとやはり核に限らず、武器を作っての金儲けを無くさなければ本当の意味での戦争はなくなりません。一個300円くらいの地雷など弱者がいつも酷い目に遭う救いようのない武器をまず作らせないことが急務ではないでしょうか?
  • posted by はるひろ 
  • URL 
  • 2009.11/01 16:20分 
  • [Edit]

Re: NoTitle 

はるひろさん、貴重なご意見ありがとうございます。

最後の部分、反響はあるだろうなとは思いつつも、今回は少し強く主張させていただきました。
ただ少し私の説明不足だったかもしれません。そして、これはとても難しい問題だとも思っています。

意見は様々あることも承知しております。以下はあくまで私の個人的意見ということで述べさせてください。

まずコチラについて。
> それとやはり核に限らず、武器を作っての金儲けを無くさなければ本当の意味での戦争はなくなりません。一個300円くらいの地雷など弱者がいつも酷い目に遭う救いようのない武器をまず作らせないことが急務ではないでしょうか?
確かに戦争に限らずどこの世界でも、金儲けのために悪魔に魂を売る人はいますね。規模は違いますが、マスコミもそうだと思います。
これは需要と供給の関係でしょうか、ニーズがあるから、そこで金儲けしようと企む人がいる。だから需要の方も見直していかなければならないですね。
武器が必ずしも必要だとは私も思いませんが、武器そのものが悪いのではなく、問題はそれを作る人や利用する人、商売をする人の心のあり方ではないでしょうか。
うーん・・・それにしても地雷ってそんなに安価な値段だったのですか。ショックでした。

NoTitle 

書いてから青臭い意見だと思いましたが、そのままにしました。
私の言ってることは理想論であり、おそらく実現不可能でしょう。
核に関してはやはり広島や長崎からのメッセージが必要だろうし、オバマが来ることで核による被害の壮絶さや悲惨さがより多くの人々に伝わる可能性もあります。日本にいる私自身、頭でしか理解できていません。
そんなことがあったことすら知らない人が世界ではほとんどではないかと思われます。
聞きかじりですが、地雷は単価も安く敵に対してダメージを与えるため今も作られ続けている
ようです。とりあえず、負の遺産をこれ以上増やしてはいけないと思いますし、被害に合うのはそこに住む何の罪もない現地の人たちです。
スピリチュアル的にみればまた違う見解になるのかもしれませんが、現実的に解決しなければならない問題だと考えます。
  • posted by はるひろ 
  • URL 
  • 2009.11/02 16:02分 
  • [Edit]

Re: NoTitle 

はるひろさん、こんばんは。
正直なご意見に感謝します。

> 核に関してはやはり広島や長崎からのメッセージが必要だろうし、オバマが来ることで核による被害の壮絶さや悲惨さがより多くの人々に伝わる可能性もあります。
そうなんです。
実際に被爆都市を訪れてもらうことで、オバマを始めとする政治家に戦争の悲惨さを肌身で感じてもらいたい、そこから平和への強いメッセージを世界に投げかけて欲しい、それが広島・長崎の人々の訴えの一つだと思います。

これまで私も頭だけの理解だったように思います。小学校の頃に「はだしのゲン」を図書館で読み、それから折に触れてドキュメンタリー番組などを目にする機会はありましたが、事実は知っていてもどこかやはり自分の人生の中にそれが落ちていませんでした。しかし実際に長崎を訪れてみて、原爆資料館や映画「ヒロシマナガサキ」の上映会で凄惨な事実と向き合い、被爆のマリア様にお祈りし、グラウンドゼロの地に立って上空を見上げていますと、強烈な実感と共に、これは本当に私も声をあげなければならない、ほうっておいてはいけないと思いました(と同時に、今までの自分が情けなく思いました)。はるひろさんも、もし機会があれば一度訪れてみてください。私は来年、広島へ行こうと思っています。

どのように行動していくか、ということについては、私もはるひろさんと同様の意見です。ブログのサブタイトルにもありますように、"現実的"に生きていく、全て"現実的"に対処していくしかないと思っています。ただそのために、人々の心のあり方が大切になってくると思うんです。

やはり「平和」にあぐらをかいていてはいけないと思います。私は「常に毎日戦争のことを考えるべき」とは言っていません。また、知らないで生きてきてしまった方を責めるつもりもありません。今からでもいいから、悲しい事実があったことを多くの人に知ってもらいたいと思いますし、関心を持ち続けてほしいと思います(私もメッセージを発信したり、色々と協力し続けたいと思います。オバマさんもウォッチしていきます)。

そして、今一度みんなで考えていきたいです。
「平和とは何か、人類が調和するためには何が必要か」
ということを。

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Author:gogomizop
本名:溝口 英巳
[ブログは基本的に、週一更新]

 霊的真理を正しく理解し、何事もおそれず、この世の限りある生を精一杯込めて生きることを目指すスピリチュアリストのブログです。
江原啓之のスピリチュアリズムが中心です。私が彼を師事している理由の一つに、「心」を重んじていることがあげられます。スピリチュアルといっても、ただ霊的な裏付け・視点を増やしているだけで(これらが大切でもあるのですが)、人生をどのように生きていくかについては、しごくまっとうなことを仰っているだけなんです。私は"感謝の中で毎日を現実的に生きること、毎日の丁寧な営み"こそが大切だと思っています。
 日々の内観の確認として、また人生の岐路に立った時・迷った時、皆様の道しるべとなれるなら幸いです。私自身、未熟な存在ですので、色々とご指導を仰ぐことも多々あるかと思います。どうぞよろしくお願いします。
 既成宗教の信仰はございません。精神世界系の団体に加盟すること、作ること、スピリチュアル関連の勧誘行為・経済活動は一切ございません。

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